月を撮るには何mm必要?
焦点距離ごとに、月が写真にどのくらいの大きさで写るかをまとめました。
焦点距離を動かしながら、月の大きさを写真で確かめられます。
月を600mmで見てみる結論:月の大きさは焦点距離のおよそ110分の1
月の見かけの直径は約0.52°です。このため、センサーに写る月の直径は焦点距離 ÷ 約110で求められます。600mmなら約5.4mm、1000mmなら約9mmです。カメラの種類に関係なく、焦点距離だけで決まります。
画面に対する大きさは、センサーの大きさで変わります。フルサイズ(高さ24mm)なら、600mmで画面の高さの約23%。画面の高さいっぱいに写すには約2650mmが必要です。
焦点距離別の月の大きさ
| 焦点距離 | 月の直径(センサー上) | フルサイズの高さに対して | フルサイズ2400万画素での直径 | APS-Cの高さに対して |
|---|---|---|---|---|
| 50mm | 0.5mm | 2% | 約80px | 3% |
| 100mm | 0.9mm | 4% | 約150px | 6% |
| 200mm | 1.8mm | 8% | 約300px | 12% |
| 300mm | 2.7mm | 11% | 約450px | 17% |
| 400mm | 3.6mm | 15% | 約600px | 23% |
| 600mm | 5.4mm | 23% | 約900px | 35% |
| 800mm | 7.2mm | 30% | 約1,210px | 46% |
| 1000mm | 9.0mm | 38% | 約1,510px | 58% |
| 1200mm | 10.8mm | 45% | 約1,810px | 70% |
| 1600mm | 14.5mm | 60% | 約2,410px | 93% |
| 2000mm | 18.1mm | 75% | 約3,010px | 116% |
月の平均距離384,400kmで計算。フルサイズ2400万画素は横6000px(36mm)として換算。
月が画面の高さいっぱいになる焦点距離
| カメラ | センサーの高さ | 必要な焦点距離 |
|---|---|---|
| フルサイズ | 24mm | 約2650mm |
| APS-C | 15.6mm | 約1730mm |
| マイクロフォーサーズ | 13.0mm | 約1440mm |
| 1インチ | 8.8mm | 約970mm |
実際には少し余白をとるので、この値の7〜8割がちょうどよい大きさの目安です。
APS-Cは月撮影に有利?
同じレンズ・同じ画素数なら有利です。たとえば2400万画素のAPS-C(横23.5mm)は、フルサイズ(横36mm)より1mmあたりの画素が約1.5倍多くなります。そのため、同じ600mmで撮ると月の直径は約1380px対約900pxになります。トリミングして大きく見せる前提なら、センサーの大きさより「月にかかる画素数」で比べるのがわかりやすいです。
スマホのズームでの月の大きさ
スマホの1倍を35mm判換算で約24mmとした場合の目安です(機種によって約23〜26mm)。縦横比4:3の写真の高さに対する月の大きさです。
| ズーム倍率 | 35mm判換算の焦点距離 | 写真の高さに対する月 |
|---|---|---|
| 1倍 | 約24mm | 0.8% |
| 3倍 | 約72mm | 2.5% |
| 5倍 | 約120mm | 4.2% |
| 10倍 | 約240mm | 8.4% |
| 30倍 | 約720mm | 25.1% |
| 100倍 | 約2400mm | 83.6% |
ズーム倍率が光学ズーム(望遠カメラそのもの)を超えると、デジタルズームになります。デジタルズームは写真の一部を拡大しているだけなので、月が大きく写っても細かい模様は増えません。スマホでは、搭載されている一番長い望遠カメラの倍率で撮るのが、模様をいちばんはっきり写す方法です。
月の大きさは日によって変わる
月までの距離は約35.6万〜40.7万kmの間で変わります。もっとも近い満月(いわゆるスーパームーン)は平均より約8%大きく、もっとも遠いときより約14%大きく写ります。この表は平均距離の値です。
撮影のコツ
- 月はすぐ動く:地球の自転で、月は約2分で自分の直径ぶん動きます。600mmなら、フルサイズの画面の端から端まで約14分で横切ります(月の高さや季節で変わります)。構図は撮る直前に合わせ直しましょう。
- 月は意外と明るい:満月は昼間の景色と同じくらいの明るさです。夜景モードや長い露出にすると白く飛んでしまうので、明るさを下げて撮ります。
- 三脚と手ぶれ:600mm以上では少しのぶれも大きく写ります。三脚に載せ、セルフタイマーで撮ると失敗が減ります。
写真のサイズの計算方法は計算式のページにまとめています。シミュレーターで月を見る